将棋の奥深さと楽しさを知ろう!【将棋一番星】
コンピューター将棋

人間を越えた?コンピューター将棋

現代社会を見回してみると、どの分野にもコンピューターが運営に関わっているものといえます。しかし、コンピューターが広範囲に普及・高性能に発展した現在でもコンピューターには人間に勝てない部分が残っています。人間に勝てない部分の一つであるコンピューター将棋について紹介していきます。

人間を越えた? コンピューター将棋〜人間対コンピューター…人工知能による将棋

一昔前のSF小説や映画では「創造主である人間に反旗を翻すコンピューター」という表現が散見されました。

しかし、21世紀を迎えた現代でも未だコンピューターはひらめきや感性といった領域で人間を越えていないといえます。コンピューターが人間に近づき、越えるために必要な「人工知能」の開発現場において、将棋が果たしている役目とはどのようなものなのでしょうか。

人工知能とは?

人工知能は、人間と同じ知性をコンピューターに与えることを目的とした技術です。現在のコンピューターは計算力や検索能力などでは人間をはるかに上回っていると言えますが、使用者の命令を受けない限り優れた能力を発揮できないともいえます。

しかし人工知能が完成すれば、コンピューター自身が最適化された命令を自分で考えて実行することが可能になるのです。そして将棋を研究することは、人工知能にひらめきや発想力を再現させる為に打ってつけの題材といえるのです。

コンピューターが将棋を打つ理由

将棋は数学の一分野であるゲーム理論的に言えば「二人零和有限確定完全情報ゲーム」に分類されます。これは「二人のプレーヤーで行い、利得の合計は常にゼロになり、サイコロなどの偶然的要素が含まれず、全ての情報がお互いに公開されているゲーム」であると言う意味です。

それ故に、偶然が介入する余地がないため常に最善手を打てば勝利に結びつくという性質を持っていることになります。つまり、人工知能に刻一刻と変わる状況に合わせて最善手を導き出す力を与えられれば完全な人工知能に一歩も二歩も近づくと言うことなのです。

将棋を打つプログラムの現在

コンピューター将棋やコンピューターチェスは、コンピューターチェスの代表格である「ディープ・ブルー」のイメージから、民間に出回っているパソコンではなくスーパーコンピューター向けのものと考えられている所があります。

しかし、パソコンの性能の発達に伴い、現代のコンピューターチェス・コンピューター将棋は普通のパソコンで製作・実働しているものが大勢を占めているのです。そしてコンピューター将棋を代表するプログラムが「Bonanza」です。

2005年に公開されたBonanzaは、2006年の世界コンピューター将棋選手権大会で初出場・初優勝という快挙を成し遂げただけでなく、数々のプロ棋士との対局で接戦もしくは勝利するといった性能の高さを見せ付けています。

このため、日本将棋連盟が「連盟に無断でコンピューター将棋と対局することを禁止」という異例の通達を出しています。Bonanzaは現在流通している将棋ゲームの多くに搭載され、人間とコンピューターの対局を大きく揺り動かす原動力となっているのです。

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