将棋の奥深さと楽しさを知ろう!【将棋一番星】
大盤面

大盤面で行う将棋

将棋とチェスは、古代インドのチャトランガを原点とする盤上遊戯ですが将棋は9×9=81マス、チェスは8×8=64マスというように盤面の大きさに違いがあります。では、9×9=81マス以上の大きさで将棋を行うとどうなるのでしょうか? 大盤面で行われる将棋について紹介していきます。

大盤面で行う将棋〜盤面が81マスを越える「大将棋」とは?

現在の日本で「将棋」という言葉は、9×9の盤面を使用する本将棋のことを指して使われています。しかし本将棋が将棋の本流となる以前は、必ずしも9×9の盤面で将棋が打たれていたわけではなかったのです。9×9を越える大盤面で行われた将棋とはどのような物なのでしょうか。

主な大盤面将棋

9×9以上の大きさの盤面を使った大盤面将棋は、長い歴史の中で幾つも生まれては消えています。大盤面将棋が廃れた理由には「時間が掛かる」、「使う駒の種類が多くなって動きを覚えきれない」、「盤面が大きくなりすぎて場所をとる」など大きさゆえの問題が挙げられます。現在までに存在が確認されている大盤面将棋にはどのようなものがあるのでしょうか?

平安大将棋

13×13の盤面で行われる平安大将棋は本将棋のルーツの一つである平安将棋と共に普及した大盤面将棋です。特徴としては金将・銀将の他に銅将・鉄将、角行の変わりに飛龍、飛車の代わりに奔車・横行などの駒が存在していること、持ち駒ルールが無いことなどです。

中将棋・大将棋

中将棋は12×12、大将棋は15×15の盤面で行われる大盤面将棋です。特徴として、成り駒が無かった金将が角行に成る、盲虎・麒麟・鳳凰・獅子・悪狼・眞猪・猫又・猛牛といった動物をモデルとした駒の存在が挙げられます。中将棋・大将棋共に持ち駒ルールが存在しません。

天竺大将棋

天竺大将棋は16×16の盤面で行われる大盤面将棋です。現在でも「天竺将棋」と名の付く変則将棋がありますが、天竺大将棋とは関係ありません。天竺大将棋には「格上の駒は敵味方関係なく格下の駒を飛び越え、飛び越えた全ての駒を取ることが出来る」というルールが存在しています。格の順番は王将と太子・大将・副将・角将と飛将・それ以外の駒という順番になっています。

摩訶大大将棋

摩訶大大将棋は19×19の盤面で行われる大盤面将棋です。「摩訶」とは仏教用語で続く言葉を強調する接頭語で、「とても大きな大将棋」という意味になります。駒は全部で50種類96枚に及びます。特徴として「一部の駒を除き相手の駒を取ったときに強制的に成る」「自陣・敵陣の概念が無い」ことが挙げられます。

大局将棋

大局将棋は36×36の大盤面を用いて行われる最大級の大盤面将棋です。1990年に発見された江戸時代の将棋の家元である大橋家の古文書に記載されており、実際に行われたかどうかは証明されていません。テレビ番組の企画内でプロ棋士による大局将棋の対局が行われた際は対局時間が32時間を越えたため、行われた機会は少なかったものと見られています。

人間将棋

人間将棋は本将棋と同じ9×9の盤面で行われますが、人間を駒に見立てて行うため大盤面将棋の一種に入ります。人間将棋は豊臣秀吉が考案者とされ、伏見城で度々行っていたと記録に残されています。現代では将棋駒の生産日本一を誇る山形県天童市で、春に行われる「天童桜祭り」の名物としてプロ棋士を招いて行われています。

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