将棋の奥深さと楽しさを知ろう!【将棋一番星】
詰将棋

詰め将棋

「終わりよければ全てよし」「竜頭蛇尾」というように、最後が悪ければそれまでに積み上げた努力は一切合財無駄になってしまうものです。これは将棋にも言えることで、多くの妙手を打ち続けていても相手を詰めることが出来なければ意味が無いのです。詰みに至る実力を付けるための詰め将棋について解説します。

詰みに持って行く棋力を養う問題集・詰め将棋

将棋には引き分けという決着がないので、どちらかが相手を詰むまで対局は続きます。

乱暴に言ってしまえば、相手を詰められなければ将棋の実力が無いのと同じなのです。終盤戦で相手の玉を詰めるための実力を養うには、実戦よりも詰め将棋が大事なのです。

詰め将棋とは?

詰め将棋は、将棋のルールに則ったパズルの一種で「この状態からどう駒を動かせば玉を詰められるか」が問われる問題です。実際の対局に応用できる問題も多く、終盤での決定力を練成するのに最適といわれています。

詰め将棋の原点は江戸時代に遡るといわれ、幕府の庇護を受けていた棋士が名人に就任する際に自作した詰め将棋の問題を献上していたといわれています。

詰め将棋のルール

詰め将棋を解く上では、将棋の基本ルールだけでなく詰め将棋独自のルールも視野に入れなければなりません。先手は常に問題を解く側で「攻方」とも呼ばれます。詰められる対象の玉は「玉方」と呼ばれます。

『攻方は最短手順で詰められる解法を探す』『玉方は可能な限り詰みを引き伸ばすように動く』『攻方は初期条件として与えられている持ち駒全てを使い切るように打つこと』『玉方は攻方の玉以外の盤上にない駒全てを持ち駒とし王手を防ぐ「合駒」として使えること』『千日手に陥った時点で攻方の負け』『持ち駒が残る最短手順で詰められる解法があっても持ち駒を使いきる解法が正解』など少々ややこしいルールがあるのが詰め将棋の特徴なのです。

詰め将棋の効果の程は?

詰め将棋は「対局の終盤戦で発生しうる状況」を再現したものになっているだけでなく、ルール上「玉方は詰みを遅延させる為の最善手を打ち続ける」ことになっているため、解答者は攻方だけでなく玉方の手筋を考えなければなりません。

そのため、必然的に終盤戦での攻守に対する思考力や発想力が養われることになります。将棋の勝敗は玉詰めで決まることを考えれば、訓練としての詰め将棋には一定の効果があると言えます。

しかし、「持ち駒全てを使い切らなければならない」に代表される詰め将棋独自のルールは、実際の対局では足を引っ張るだけの制限にしかならないものです。

つまり、詰め将棋を数多くこなせば一定の実力は身に付くものの、実戦経験を積んで詰め将棋と対局との違いを補正する努力を怠ってはいけないと結論付けられます。

詰め将棋に触れよう

詰め将棋は、将棋雑誌や専門書だけでなく新聞や週刊誌などの一般メディアにも掲載されています。新聞や雑誌は情報を得る為だけでなく暇つぶし目的で読まれることがあるため、頭を使って長考する詰め将棋は暇つぶしに打ってつけの題材と言えます。詰め将棋に興味を持ったら、まずは家庭で取っている新聞の隅から隅まで目を通してみましょう。

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