将棋の奥深さと楽しさを知ろう!【将棋一番星】
棒銀

棒銀

将棋やチェスの対局では「戦法」の使い方が勝敗を分ける鍵となります。戦法は長い歴史の中で洗練されてきた先人たちの偉大な知恵の結晶で、上手に使いこなせば勝利へと導いてくれるのです。ここでは、将棋の戦法の基本とも言える「棒銀」について紹介していきます。

棒銀〜銀を活かす攻めの基本

「将棋で勝つ」ということは、入門者にとって果てしなく遠い目的地であると言えます。「駒の動きと最低限のルールを覚えればすぐに経験者と渡り合える」ということが一切なく、知識と経験の蓄積を重ね続けなければ同等の実力を持つ相手にも勝つことが出来ないのです。

そして経験の差を補う為の手段が「戦法」なのです。そして、最初に覚えておくと後々まで役立つ戦法の一つがここで紹介する「棒銀」です。

棒銀とは何か?

「棒銀」とは、飛車と銀将を突出させて棒のようにまっすぐ相手の懐まで飛び込ませることから名前が付けられた戦法です。飛車が持つ「斜め方向に移動できない弱点」を銀将で補って攻撃力をアップさせるという、基本に忠実かつ理に適った戦法なのです。

基本的な戦法ゆえにプロ・アマ問わず利用者が多く、さらに工夫を加えた戦法を開発するプロ棋士も少なくありません。現代棋士では加藤一二三九段が棒銀戦法を多用することで知られています。

棒銀の弱点とは?

棒銀は飛車周辺の駒の動きが噛み合わさると途轍もない破壊力を持った戦法に様変わりします。それゆえにプロ棋士も愛好している戦法ですが、弱点がないわけではありません。相手が棒銀の受け方を知っていると、途端に効果を失い攻めの要となる銀将をみすみす失う結果に繋がってしまうのです。

また、突出させた銀が中盤で孤立してしまうことも多々あり、シンプルゆえに使いこなすのが難しいという一面を併せ持っていることも弱点の一つとなっています。

棒銀の組み方

棒銀に使用する銀将は飛車側でも角行側でも構いません。自分の飛車先にある歩を動かして銀将を前進させると「原始棒銀」、互いの飛車先にある歩を交換すると「合い掛り棒銀」となります。

また、棒銀は防御陣形の矢倉囲いと非常に相性が良く攻撃と防御を両立させるバランスの取れた陣形を組めるのも魅力的です。銀将を前進させた後は角・飛車の筋を利用して相手を牽制し、銀でかき乱すように駒取りを進めて行くのが肝となります。

棒銀の受け方のコツは?

電光石火のような速効性の高さと破壊力の高さが棒銀の最大の特徴ですが、棒銀の受け方を知っている相手には効果を失ってしまうという弱点を抱えています。棒銀の受け方には幾つか種類がありますが、大事なのは「銀を機能させない」と言うことです。

棒銀戦法の目的は「角・飛車をちらつかせている間に銀を暴れさせる」ことに他ならないのです。なるべく早い段階で相手の銀を取る体勢を整えること、角・飛車の交換を行って棒銀自体を機能させないことを意識して進めることが棒銀の受けの大前提となります。

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