将棋の奥深さと楽しさを知ろう!【将棋一番星】
香車

香車

将棋の初心者には、角・飛車などの大駒を優先させる傾向が見られます。金・銀を活用すれば良い方で、歩兵・桂馬・香車などの小駒を取られてもいいとばかりに無謀な前進をさせることは珍しくないのです。ここでは小駒の代表格である香車の動きや使い方について解説していきます。

香車〜前進力に優れる駒

将棋をはじめとする盤上遊戯やコンピューターゲームなどでは、角や飛車に代表される「強い駒」だけを使って攻めるスタイルを取る人は案外少なくないものです。

しかし、強い駒は取られてしまうと戦力の大幅ダウンをもたらすと言うデメリットがあるため、一度のミスから取り返しのつかない状況に追い込まれることもしばしばです。

将棋では強い駒である大駒だけを使うのではなく、桂馬・歩兵や香車などの「小駒」を駆使することが大事なのです。

香車の動き

香車は「前方向に幾らでも進める」と言う特殊な動きを持っています。いわば飛車の下位互換駒で、攻撃に特化した駒であるとも考えることが出来ます。

敵陣に侵入して成った後は「成杏」となり、金将と同じ前・後・左・右・右斜め前・左斜め前の6方向に1マスずつ動けるようになります。

香車の使いどころはどこにある?

香車は同じ小駒である桂馬や歩兵に比べて、実際の対局では使いどころが難しい駒であるというのが一般的な解釈です。初期配置位置は盤面の端で、直進しても歩兵と香車しか取れないため戦局の大勢には影響を及ぼさないと言えます。

成って後退や左右移動出来るようになっても機動性の問題で相手に取られてしまうこともしばしばです。つまり、香車は初期状態のままでは役に立たない駒であると結論付けてしまっても構わないのです。

持ち駒として利用せよ

初期位置が悪く、今一つ使いづらい感のある香車を活用する為にはどうすればいいのでしょうか。香車を活用する為に利用するべきルールが「持ち駒」です。相手から取った駒は制限があるものの、盤上の好きな場所に置いて自分の駒として使うことが出来ます。

つまり持ち駒ルールを利用すれば、香車を盤面中央で働かせることが可能になるのです。そのため、香車は「相手に取られることを前提に動かす」「駒取りの優先順位が高い」という特殊な性質を持った駒となっているのです。

飛車の代わりに使おう

香車は「他の駒に遮られていない限り前方に無限に進める」という歩兵以上飛車未満の動きを持っています。

しかし、初期配置の悪さと横方向への移動が出来ないという二つのデメリットが、香車が秘めている潜在能力を発揮できなくしていると言わざるを得ません。首尾よく相手の香車を取るか、取られた自分の香車を取り返して香車を抑えたら直ちに相手の王将もしくは角・飛車にプレッシャーを掛けられる位置に配置するのが定石です。

この場合意識することが、「判断を間違えれば取り返しのつかない事態に陥る」ことを相手に知らせることです。2つ以上の駒を一つの香車で取れる「田楽刺し」や、香車と合わせて角・飛車・桂馬などの移動力のある駒で一点集中を狙う「雀刺し」など、香車を使った戦法は実戦でも活用されており将棋の実力を身に付ける上で避けて通ることが出来ないものなのです。

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  • 『駒の動き』-王将・金将・銀将・角行・飛車・桂馬・香車・歩兵
  • 『定番の戦法』-棒銀・居飛車/振り飛車・囲い・早石田・雀刺し
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