将棋の奥深さと楽しさを知ろう!【将棋一番星】
桂馬

桂馬

将棋の駒の動きは駒ごとに個性的なものが与えられていますが、実際には基本的に直線的な動きで構成されているものです。ただし、桂馬に限っては「直線の動き」と言う駒の動きの基本から逸脱しているのです。ここでは桂馬の動き方や使い道などについて紹介していきます。

桂馬〜駿馬の動きで翻弄

将棋の駒には、一つとして無駄なものはないと言えます。それぞれの駒が持つ性能を充分に発揮できるように運用することが、棋士に求められているとも言えます。

しかし、駒の中でも桂馬は敬遠する人が少なくないものです。桂馬にはどのような性能が与えられているのでしょうか?

桂馬の動き

桂馬は将棋の駒の中でも類を見ない動きを持っています。どのような動きかというと「現在位置から2マス先の左右」に移動できるというものです。

分かりやすく言うと、初期位置にあるとき正面にある歩兵の左右へ移動できると言うものです。

桂馬に似た動きを持つ駒としてはチェスのナイト(騎士)が挙げられますが、ナイトは「現在位置から2マス先の左右」を前・後・左・右の4方向8箇所に移動することが出来ます。

つまり、桂馬はナイトの4分の1の移動力しかないということが言えます。桂馬が敵陣に侵入して成ると金将と同じ「前・後・左・右・右斜め前・左斜め前」の計6方向に一マスずつ移動できるようになります。

桂馬だけの特殊能力

桂馬は一見すると動きが複雑で使いにくい駒であるように感じられます。他の駒は動きを把握すれば移動できる場所も一目で分かるものですが、桂馬の複雑な動きは初心者だけでなく熟練者にも移動先が把握しきれないこともしばしばです。

しかし、桂馬には難解さ以上の大きなメリットがあります。それは「敵・味方問わず駒を飛び越えて移動出来る」というまさに元気の良い馬のような特殊能力です。桂馬以外の駒は「進路に敵の駒があれば駒取りして停止、味方駒があれば手前で停止」と言うように移動先に他の駒があったら止まる必要があります。

桂馬に限って言えば、他の駒をある程度無視できるという特別なルールに保護されているのです。ただし、成った後の桂馬は「金将と同じ動きになる」ため駒を飛び越えることが出来なくなってしまいます。

桂馬の使いどころは?

桂馬は別名を「飛び道具」といい、他の駒でプレッシャーを掛けている時などに使用すると抜群の効果を発揮します。味方の駒に進路を阻まれないため、囲みの中から相手の駒を取ることも可能なのです。

しかし、桂馬は後退できない駒の一つでもあるため、突出させすぎるのは禁物です。「飛び道具」としての役目を最大限に発揮させるため、防御に徹しさせて中盤戦ごろまで温存するようにするべきでしょう。

また、桂馬の初期配置は盤面の左右最奥列という防衛に適した位置なので頻繁に動かさなくてもよいと言う隠れた利点があります。つまり、「いざと言う時に防御から攻撃に転じる」ことが桂馬の基本的な使い道なのです。

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