将棋の奥深さと楽しさを知ろう!【将棋一番星】
銀将

銀将

野球やサッカーなどの得点を競うスポーツには、4番打者やMF・FWといった必ず攻撃の要となる存在が居るものです。将棋においても、4番打者やMF・FWと同じ役割を果たす駒があります。ここでは、攻撃の起点となる駒・銀将の動き方や使い方について紹介していきます。

銀将〜攻めの基本・銀

どんな物にも「適材適所」があるものです。ゴムには電気を通さない性質があり、石綿には強い耐火性があるというように「与えられた力を最大限に発揮できる役割」が必ず存在します。

将棋においてもそれは変わらず、対局に勝つ為には意識しなければならない教訓となっています。そしてここで紹介する「銀将」は、適材適所を体現する駒でもあるのです。

銀将の動き

銀将は前・右斜め前・左斜め前・右斜め後ろ・左斜め後ろの計5方向に1マスずつ動くことが出来ます。敵陣に侵入して成った後は、金将と同じ前・後・左・右・右斜め前・左斜め前の6方向に1マスずつ移動できるようになります。この動きは本将棋以前の平安将棋から続いている伝統的なものといえます。

銀将の使いどころとは?

銀将は将棋の駒の中でも攻撃に特化して使われる頻度の高い駒であるといえます。金将が防御の要として使われるのに対して、銀将は攻撃の要になっているといえます。銀将は金将と違い、前進か後退のどちらかしかに移動できない駒であるといえます。

そして王将近くの後列で防御を固める為には前方への移動よりも横方向への移動が必要不可欠となります。前方・後方への移動を駆使すれば銀将を防御に参加させることは可能ですが、横方向への移動がないため金将を動かすよりも手数が増えてしまうことになります。

最小限の手数で目的の陣形を敷くことが、将棋の鉄則の一つです。そのため銀将を攻撃に特化して使用することは、少ない手数を最大限に活かすための最善策となっているのです。

銀から生まれる攻撃法とは?

銀は駒の動きゆえに攻撃に専念することが求められているものと言えます。その分、銀将を中心とした攻撃法は無数に存在していると言えます。逆に言えば、銀の活かし方を知らなければ攻撃が重要な将棋で勝つことは難しいのです。銀将を中心とした攻撃法には「棒銀」「腰掛け銀」などがあり、銀をいち早く前線に立たせることを主眼としています。

攻撃に際して銀将は、前後斜め方向への移動の効果を存分に発揮します。例えば、相手が前進してきた銀を取ろうと歩兵を動かしたとしても、斜め移動によって攻撃を回避し相手に無駄な一手を使わせるというように、一石二鳥の妙手を生み出すのです。

また、銀を先行させることは相手に対するけん制としても機能します。「銀将=攻撃」という定石を利用して囮にした銀に相手の注意を引き付け、その間に囲みなどの防御陣形や角・飛車による電撃作戦などを準備するというわけです。このように、銀将を利用することを意識して戦略を立てることは将棋を高度なレベルで打つために欠かせないステップなのです。

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